防水工事を施工することにより、建物の弱点になる雨水の侵入を防ぐことができます。

防水工事にはいくつか種類がありますが、建物に適切な防水材、防水工法を検討することが大切です。

防水工事の料金

塩ビシート防水(接着工法)・塩ビシート防水(機械的固定法:絶縁工法)ウレタン塗膜防水(密着工法)・ウレタン塗膜防水(通気工法)の料金(税別)は下記の通りです。

 

工事項目(基本工事) 工事費用 (ベランダ・10㎡の場合) 工事費用 (屋上・50㎡の場合)
塩ビシート防水 (接着工法)
※小面積のバルコニーに適しています(非歩行)
12万円〜 大規模工事は対象外
塩ビシート防水 (機械的固定法:絶縁工法)
※小面積のバルコニー~屋上・大面積まで施工可能(非歩行)
17万円〜 ¥65万円~
ウレタン塗膜防水(密着工法)
※小面積のバルコニーに適しています
7万円〜 大規模工事は対象外
ウレタン塗膜防水(通気工法)
※屋上・大面積に適します
15万円〜 ¥50万円~
塗膜防水(塗装防水) 5万円~ 大規模工事は対象外
水和凝固系塗膜防水 6.5万円~ 大規模工事は対象外
アスファルト防水 小規模工事は対象外 ¥50万円~
FRP防水 7.5万円~ 大規模工事は対象外

 

防水工事の種類と概要

防水材料、防水箇所は建物のいたるところで建物を守っています。

建物が劣化すると下記のような雨漏れの原因ができてしまいます。

  • 水分が常にある、また一度入った雨水が移動しない
  • 水路(みずみち)があり、雨水の通る水路が出来上がってしまっている
  • 上記によって起こる、建物の形状の変化、腐食、凍結、浸出とエフロレッセンス・細菌による劣化、ふくれ現象が起こりやすくなります。

 

防水工事により建物の劣化を改善していきます。防水工事には、「塗る工法」と「貼る工法」そして「塗る・貼る工法」の3種類の工法があります。

防水工事特徴

  • FRP防水工事(塗る工法)
  • 水和凝固型防水(塗る工法)
  • ウレタン防水工事(塗る工法)
  • 塗膜防牛工事(塗る工法)
  • 塩化ビニールシート防水工事(貼る工法)
  • アスファルト防水工事(塗る・貼る工法)

 

「塗る」工法

塗る工法には、「塗膜防水」や「水和凝固型防水」の2種類が主にあります。

塗膜防水

化学反応を利用し、現場のその場で施工を行います

水和凝固(ギョウコ)型防水

ポリマーセメント系塗膜防水材が有名です。セメント水和反応による、被膜による塗膜防水(塗装防水)です。

「貼る」工法

貼る工法には、「シート防水」が主に使われます。

ゴム系、塩ビ(塩化ビニール)で出来たシートを下地(または金属プレート)に貼り付けます。

「塗る」「貼る」の複合工法

塗る・貼る工法には、アスファルト防水が代表的です。

アスファルトの厚みのあるアスファルトシートを種層し防水層を作ります。

通常二層以上の種層の防水層により、防水効果が高いです。

「冷工法」「トーチ工法」が有名です。

 

各工法により効果が出やすさやメリット・デメリットが違いますが、現在は塩ビシート防水・ウレタン塗膜防水・FRP防水・アスファルト防水などが有名です。

塩ビシート防水(貼る工法)

塩ビシート防水工事の施工法の種類には、塩ビシート防水(接着工法)・塩ビシート防水(機械的固定法:絶縁工法)が一般的です

硬質のウレタンを下地材にしての断熱性能+軽歩行タイプ(Kウオーク)最近多く見受けられます

塩ビシート防水(接着工法)

ビュトップを接着剤で下地(RC床・ALC床・合板張り)に張り付ける工法です

人が入らない屋上に採用(非歩行)

耐風圧に優れている

塩ビシート防水(接着工法)のメリット

直接床材・下地施工後に接着剤を塗布し、その上に塩ビシートを張り合わせます

・強い風圧に耐えられます、

・特殊形状の屋根には効果があります

・床面に直接接着するのでコスト面は絶縁工法に比べて割安です

塩ビシート防水(接着工法)のデメリット

小面積屋上・バルコニー防水に採用されているのですが、床材に直接接着剤から、

・塩ビシート防水を貼り合わせるのでウキ・爆裂が起きやすい

・小規模のバルコニーの防水工事に適します。

基本非歩行(ひほこう):人が出入りしない場所や屋上にに向いています

 

塩ビシート防水機械的固定法(機械的固定法)

ビュートップをアンカー固定したディスクを介して下地と固定し、下地とシート防水層を絶縁した工法

「耐風圧に優れている」「大面積の屋上に適している」「耐久力に優れている」などのメリットがあります。

 

ウレタン塗膜防水 (塗る工法)

ウレタン塗膜防水には、密着工法と通期緩衝工法の二つがあります。

ウレタン塗膜防水(密着工法)

直接床面に防水層をプタイマー~ウレタンを流し込むので下地の調整を十分に平滑に施工する必要があります、またチリ、カビ、コケ等の除去も十分に行う必要があります。

用途としては小面積のベランダなどの床に用いられること多いです。

ウレタン防水溶剤を流し込みの様子です。2~3回に分けて仕上げ材(ウレタンを流す)ローラーで均一かつ平坦になるようにならします。

 

ウレタン塗膜防水(密着工法)のメリット

防水工事は、小面積のベランダなどの床に適します。

工事の工程が(ウレタン通気工法より)少ない分、コスト面も割安・工期も短縮でき、部分の補修も可能なことが大きなメリットです。

ウレタン塗膜防水(密着工法)のデメリット

下地の水分の蒸発によって、防水面のウキ、亀裂が起こりやすく大面積には向いておらず、長期的耐久性はあまりありません。

定期的にメンテナンスの必要があることがデメリットと言えます。

ウレタン防水(通期緩衝工法)

防水工事の中でもかなり多様性がある防水工事で一般的に広く採用されています。大面積の屋上・非歩行、歩行可能問わない、万能型の防水として使用されています。

工事の工程は密着工法と比較して、工程多くなる分、コストがかかるのがデメリットといえます。

 

ウレタン溶剤の流し込み様子です。仕上げのウレタンの溶剤をながしこみます、十分な厚みを確保して仕上がります

 

 

FRP防水(塗る工法)

繊維強化プラスチック(Fiberglass、Reinforced、Plastics)のF.R.Pの略称でガラスのメッシュ繊維を強化プラスチック材で補強されたプラスチックの意味です。

強度、耐水性、成型に優れていることを利用して防水に利用されています。

FRP防水工事のメリット

対候性能に優れています。

軽量で高強度

防水層の重量は約3~kg/㎡程度、躯体に負担が少なく高強度をもつ防水といえます。

FRP防水工事のデメリット

長期間メンテナンスを怠ると、ヒビ割れ、亀裂が起こります。

定期的にトップコート等のメンテナンスが必要となります。

大型の面積には、補備割れ亀裂が起きやすい。

アスファルト防水(塗る貼る工法)

コストは高価となりますが、超耐久なので長い期間を考えると年あたりでは安価となります。

ただし歩行する場所には不向きとなるため、ベランダ等には適さない防水ということになります。

また、アスファルトを280℃の高温で溶かすため工事は大掛かり、また場所の確保などの条件が必要となります。

屋上階など、普段あまり歩かないような広いスペースなどにも施工性が早いため適しています。

また、複層にすることもできるため、より耐久性の向上と衝撃にも強くすることが出来ます。

アスファルト防水工事のメリット

対候性能に優れています。

従来の屋上防水工事の多くに採用されていた。

耐久力に優れている、

BANKS工法はシートを火器であぶることにより二重の防水層が出来上がります、

そのことにより水密性が高い防水工事が注目されています。

アスファルト防水工事のデメリット

長期間メンテナンスを怠ると、ヒビ割れ、亀裂が起こりやすい。

火器を使用する場合には、「火の始末には十分注意が必要」

 

水和凝固型防水(塗る工法)

ポリマーセメント系塗膜防水材が有名です。

セメント水和反応による、被膜による塗膜防水(塗装防水)です。

水和凝固型防水工事のメリット

・耐久性がいい

・施工性がいい

・湿潤(シツジュン)面での施工が可能

・モルタル、コンクリート、鋼板などの下地にも施工可能

水和凝固型防水工事のメリット

・下地の平滑(ヘイカツ)性が重要

・ゴミ、ほこりの除去はより丁寧に行う

・防水材の混合が重要

撹拌不足によるダマがなくなるまで、十分に撹拌を行う必要があります。

 

塗膜防水(塗る工法)

ベランダ・屋上において、防水材料を直接塗ります。

塗料の化学的な反応による硬化を利用して防水層の膜を作ります。

その塗膜の層が防水の効果を引き起こすことになります。

塗膜防水メリット

・歩行用に適しています。

・施工が安易

・さまざまな場所での利用が可能

塗膜防水デメリット

・施工の技術に差が生じる

・塗膜防水の種類が多く適切な選択が必要

まとめ

防水工事は下記の通り複数の工法があります。

  • FRP防水工事(塗る工法)
  • 水和凝固型防水(塗る工法)
  • ウレタン防水工事(塗る工法)
  • 塗膜防牛工事(塗る工法)
  • 塩化ビニールシート防水工事(貼る工法)
  • アスファルト防水工事(塗る・貼る工法)

 

時代とともに工法、施工方法、材質の種類も変化していますので、メリット・デメリットを把握したうえで、適切な工事をご検討が必要です。

防水工事は改修工事の中でも、種類が非常に多い工種です専門分野の業者においても多種多様です。十分な理解の上工事を進めてください。

※ 施工方法に業者との確認が必要です。