外壁塗装のクラック(ひび割れ)の種類・原因と補修方法を徹底解説

自宅の外壁塗装にひび割れがでてきたんだけれどどうしたらよいんだろうか?

外壁塗装の劣化が始まると、ひび割れ(クラックと言います)がみられるようになります。

「地震から外壁のひび割れが気になりだした。と思われてる方にもう一度、外壁塗装を考えるいい機会です。

一口にクラック(ひび割れ)といっても、外壁塗装で対処できる軽度のクラックから、塗装だけでは対処できないクラックまで、いろいろな種類があり、適切な補修方法が求められます。

そこでここでは、大阪を中心に1万件以上施工をしてきた弊社が外壁塗装で発生するクラック(ひび割れ)の種類や原因、対処方法について詳しくご説明していきます。

 

外壁塗装のクラックの種類

外壁塗装のクラックの種類には下記の4種類があります。

一口にクラック(ひび割れ)といっても、軽度のクラックから、重度のクラックまであり、症状に応じた補修をおこうなう必要があります。

クラックの種類 補修方法 外壁劣化度
ヘアクラック フィラ系の塗料(下塗り)を使用を行います。 ★☆(1.5~)
乾燥クラック 専用の補修剤を使用します。 ★★☆(2.5~)
縁切れクラック サンダー等使用し外壁面を平滑に仕上げます。クラックが大きい場合はエポキシ樹脂を注入補修します。 ★★★☆(3.5~)
構造クラック 雨水の侵入を止めた後、U-カット等を行います。状況によりコーキングやエポキシ樹脂を注入補修を行います。 ★★★★☆(4~5)

 

ヘアークラック

ヘアークラックとは

1つ目にご紹介する外壁の劣化は、ヘアークラックの様子です。

一般的なヘアークラックは幅0.3ミリ以下の深さ3~4ミリまでの比較的軽度なひび割れを言います。

塗膜が劣化したり、雨や風などの衝撃で外壁の塗装に小さな亀裂が起こる場合があります。

そのまま放置して日数が経過すると損傷や亀裂している部分から外壁や塗装内部に雨水が堆積、侵入を繰り返すことにより、ひび割れが大きくなります。

ヘアークラック(ひび割れ)が起きる原因

塗装面のヒビ・浮きの多くは塗料の劣化によって引き起こされます(撥水性がなくなった外壁面は外壁表面に弾力性が弱くなります)。

弾性系の下塗り塗料使用時において、過度の希釈や不十分な乾燥時間の場合に起こりやすい現象です。

近年では、紫外線による劣化のほかに、台風やゲリラ雷雨などの外部からの衝撃で、塗膜にヒビなどが発生する場合もあります。

(※)ただし、塗装工事をして1,2年のうちに塗装のひび割れが起こっている場合は、下地との相性や別の要因である可能性が高いです。その場合は塗り替え以外の対処をする必要があるので、注意が必要です。

 

塗装面のヘアークラックが起きたときの対処法

塗装面のひび割れが起きたときの対処法は、塗装の経年劣化が原因であれば「塗り替え」です。

軽微なクラックの補修方法は微弾性系フィラーを下塗り塗装を行うことにより、補修を行うことができます。

専用の補修剤を使用することにより、クラックに補修剤を注入後、下塗り塗装から中塗り塗装・仕上げ塗装を行います。

ただし、塗装工事後短期間でひび割れが起きている場合は、下地との相性問題や他の原因の可能性が高いので、その場合は原因を探って対処する必要があります。

また、下地が問題がある場合は、安易な補修は避けた方がいい場合もあります。

 

乾燥クラック

乾燥クラックとは

2つ目にご紹介する外壁の劣化は、乾燥クラックの様子です。

モルタル仕上(湿式工法)げの外壁の場合、工事進行中にモルタルの乾燥時間が不十分であったり、突然の雨降りなどによりモルタルの十分な乾燥が行われなかった場合に起こりやすいひび割れです。

塗装面の乾燥クラックが起きる原因

乾燥クラックが起きる原因は下記の通りです。

  1. モルタルの乾燥時間が短い場合に、外壁面の乾燥収縮によりひび割れが起き出す。
  2. 過度な外壁塗膜の負担や経年劣化により、塗膜の追随性能が劣りやすくなります。そのことから塗装表面にクラック(ひび割れ)が起こりやすくなります。

 

塗装面の乾燥クラック が起きた時の対処法

軽微なクラックの補修方法は微弾性系フィラーを下塗り塗装を行うことにより、補修を行うことができます。

専用の補修剤を使用することにより、クラックに補修剤を注入後、下塗り塗装から中塗り塗装・仕上げ塗装を行います。

なお、コーキングを刷り込む場合もありますが、コーキングのケロイド状跡が見た目に後々出現する場合があります。

 

縁切れクラック

縁切れクラックについて

3つ目にご紹介する外壁の劣化は、縁切れクラックの様子です。

縁切れクラックは、RC(鉄筋コンクリート)造の建築物によくみられるクラックです。

モルタルやコンクリートの継ぎ足しを行った場合やコールジョイントによる乾燥不良等によって、適切な工事が行えなかった場合に起こりやすいです。

 

塗装面の縁切れクラックが起きる原因

塗装面の縁切れクラックは、コンクリート造の場合によく起こります。コンクリートの継ぎ足しが途中で中断したり、適切な工法で作業が行われていない場合に起こります。

また、寒冷地の凍害によりによる、コンクリートの継ぎ足しの不備によりひび割れがおこりやすくなります。

コンクリートのひび割れから、塗装の亀裂に繋がっていき、表面にひび割れが見られるようになります。

 

塗装面の縁切れクラックが起きた時の対処法

縁切れクラック外壁補修法は下記の通りです。

専用の補修剤を使用することにより、クラックに補修剤を注入後、下塗り塗装から中塗り塗装・仕上げ塗装を行います。(軽微な場合)

U-カットによる補修法の場合、コーキング~左官仕上げをおこないます。外壁面を平滑に仕上げたのち、下塗り塗装から中塗り塗装・仕上げ塗装を行います。

 

構造クラック

外壁にできた大きなひび割れとは

4つ目にご紹介する外壁の劣化は、(塗装の内側にある)外壁にできた、構造クラックの様子です。

上記の例では、パラペットの笠木部分のクラック(ひび割れ)から、コンクリート内部に雨水が侵入して、コンクリート内部の鉄筋が腐食(錆)すると鉄筋が膨張します。

コンクリートの弱点と言える鉄筋の錆による膨張(引っ張り)によるひび割れが起こりやすくなります。

外壁材自体が劣化してひび割れができていますので、塗装だけでは直すことはできません。外壁表面と塗装の間に水疱ができたり、塗装が剥離(ハクリ)する場合がよく見られます。

 

塗装面の構造クラックが起きる原因

 

コンクリート造の外壁やALCの外壁材の構造には、鉄筋や配筋から構成されています。

ヘアークラックを長年放置していると、塗装の撥水性能の劣化により、外壁からの雨水の侵入やクラック(ひび割れ)からの雨水の侵入により、配筋や鉄筋をますます腐食させます。

コンクリートやALC内部の雨水の侵入が配筋(鉄筋)が腐食(錆)による膨張から、クラックが大きくなり構造クラックが発生します。

上記図では下記のような流れで構造クラックが発生しています。

  1. はじめに、塗装の撥水性能の低下による外壁材内部への雨水の侵入が起こります。また外壁の亀裂や笠木部等の亀裂から外壁内部に雨水が侵入します。
  2. 亀裂より侵入した雨水が外壁内部に溜まります。コンクリートやALC内部は常時濡れている状態になっています。その結果コンクリート造の鉄筋やALCの配筋劣化から、亀裂が起こりだします。さらに亀裂部より雨水が侵入しやすい状況になります。
  3. 1、2の結果、鉄筋コンクリートの鉄筋やALCの配筋から錆(サビ)が発生します。鉄筋や配筋の錆(サビ)による内部の膨張から亀裂大きくなります。

 

特に近年では台風やゲリラ豪雨等による風災害によって、亀裂部より大量に雨水が侵入することもあります。外部からと内部の雨水の侵入より、亀裂ががますます大きくなってきます。

 

構造クラックが起きた時の対処法

大きなヒビ割れは塗装しただけでは対処できませんので、下地調整の段階でひび割れ部分を補修しておく必要があります。

対処の流れとしては、ひび割れ部分を削り、削った部分にプライマーを塗布してひび割れ部分に密着するようにしておきます。その後樹脂などを注入して周りの外壁と見た目を合わせていくなどの方法があります。

 

 

クラックの補修方法

ここからは、クラックが起きた場合の補修方法についていくつかご紹介します。

専用補修剤による補修の場合

  • サッシ廻りのコーキングの劣化からの雨水の侵入より、ALCに亀裂が起こっている。
  • 亀裂補修に専用の補修剤を注入します。
  • 必ずサッシ廻りのコーキングを新調します。軽微の亀裂の場合はこのように専用の補修剤を使用することで、外壁の柄(テクスチャー)を合わせます。
  • 補修終了後から、新たに下塗り塗装・中塗塗装・仕上げ塗装の工程を行います。

 

U-カットによる補修の場合

  • 専用のサンダーを使用を使用することで、ALCの壁面を適切にU-型にカットします。
  • ALCの外壁塗装の劣化による撥水効果がなくなっている様子。ALC内部の配筋に雨水が侵入して、配筋の腐食・膨張による亀裂が起こっている様子。
  • 構造亀裂をコーキングによる補修を行います。
  • 補修仕上げに左官工事による、補修を行います。

 

エポキシ樹脂注入による補修の場合

  • コンクリート造のクラックの場合は、エポキシ樹脂を使用することもあります。
  • エポキシ樹脂はトンネルや橋梁の補修に使用することもある補修剤です。鉄筋コンクリート造の補修にはエポキシ樹脂も検討しています。

 

鉄筋コンクリート造の左官補修による補修の様子

  • 笠木からの雨水の侵入により、鉄筋コンクリート造の。
  • 事前にU-カットやエポキシ樹脂を注入して下地の補修を行います。また補修メッシュを使用して、左官による仕上げを行ったのち、塗装工程に入ります。

 

まとめ 外壁に起きるクラック現象について

まとめです。今回は、外壁塗装の劣化によって引き起こされるクラックという現象についてご紹介しました。

なお、今回使用させていただいているイラストおよび文章は、説明のために簡易的な内容で説明しておりますのでご了承ください。

外壁にできるひび割れの原因はいくつもあります。塗装の劣化から始まるひび割れもありますが、詳しい原因は専門家でないと判断は難しい現象でもあります。

ヘアークラックという小さなヒビ割れの場合は下塗り材で埋めてしまうこともできますが、割れ目の深さ・幅が大きいひび割れはそれよりも深刻です。雨漏りや内部の建築材のサビなどを引き起こす可能性もあります。

弊社も大阪を中心に皆様のお家の外壁診断調査や、外壁塗装工事をさせていただいております。

もし家の劣化を気にしておられる場合はミズノライフクリエイトもご検討いただけますと幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。