外壁塗装の見積書例と項目・内訳を徹底解説

外壁塗装で見積書を見たときに、「この項目は必要なのか不必要なのか、この金額が妥当なのかどうなのか」見積書の見方がわからずにお悩みの方も多いのではないでしょうか。

外壁塗装は一般的な戸建ですと100万円前後かかる大きな工事ですので、その分慎重になる方も多いと思います。

そこでここでは、これまで1万件以上の施工をしてきた弊社が、これから外壁塗装を検討されている方向けに、弊社で利用している外壁塗装の見積書を例に、各項目の内容と内訳を解説いたします。

 

 

外壁塗装の見積もり項目

下記は、実際に弊社で利用している外壁塗装の見積書のサンプルです。

今回は下記の見積書を例に外壁塗装の見積もり項目と内訳をご説明していきます。
見積書パターン1

業者であれば以下のように詳しい工程を入れるケースが多いです。

項目 内容
【基本】足場設置 足場作業は「仮設足場」と「飛散防止シート」と二つの作業。
単価×平方メートルで金額を算出します。
【基本】窓養生 高圧洗浄や塗装で汚れないように養生する作業。
弊社の場合は、窓や開口部のか所数で金額を算出します。
【基本】高圧洗浄 高圧洗浄機で、外壁を洗浄する作業。
単価×平方メートルで金額を算出します。
【基本】下地処理 外壁の下地処理。
一式または単価×平方メートルで金額を算出します。
【基本】下塗り プライマーなどを用いた外壁の下塗り塗装作業。
単価×平方メートルで金額を算出します。
【基本】中塗り・上塗り 外壁・上塗り塗装作業。
単価×平方メートルで金額を算出します。
【基本】コーキング コーキングの作業
単価×メートルで金額を算出します。
【オプション】付帯部塗装 雨戸、シャッターボックスなどの付帯部の塗装作業。
か所数で金額を算出する場合と単価×平方メートルで金額を算出する場合があります。
【オプション】その他補修作業 軒天、破風などの作業。
各建物の劣化状況によって必要があれば実施。
諸経費(廃棄費用など) 廃棄費用などの諸経費。

基本と書いてあるのは、一般的に外壁塗装工事をする場合に必ず必要になる項目です。オプションはケースバイケースで必要になる項目です。

(※)業者によっては下塗りと下地処理が一つの項目として表現されていたり、表現方法は業者によって異なる場合がありますので、あくまで参考としてみていただければ幸いです。

 

【基本】足場設置

仮設足場の様子

外壁塗装はほぼ全てのケースで足場設置が必要です。足場工事は、外壁塗装工事で必ず見かける共通の見積もり項目です。

見積もりは単価×平方メートルで算出します。

足場作業は「仮設足場」と「飛散防止シート」と二つの作業が含まれます。

通常足場費用は「仮設足場費用(組立費及び解体費)+飛散防止用シート費用」でおおよそ1,000円前後が一般的です。距離により運搬費もかかります。

仮設足場費用(組立費及び解体費)の相場は、800円/㎡~900円/㎡
飛散防止用シート費用の相場は、100円/㎡~150円/㎡

(例)3階建の建物の場合

3階建(軒下高さ8.5m・外周21m)で、足場単価1000円/㎡の場合

足場設置にかかる費用=軒下高さ8.5m × 外周23.1m × 約1000円/㎡=196350円(約20万円)が金額になります。

※家の外周が21mの場合、外壁面から余裕がないと足場は組めないことから、通常1割外周より大きく取ってここでは外周23.1.mにしています(弊社では足場外周係数と呼んでいます)。
外周21m:(4.5m+6m+4.5m+6m)×1.1(足場外周係数とします)=23.1.m

なお、同様にして算出すると、2階建ての場合はおおよそ「15〜18万円」くらいが相場になります。

    ただし、道路に面した建物の場合における道路使用許可傾斜地や車両が入れないような狭い路地奥にある建物でリフォームをするときや、隣接している建物が接近している場合、ガードマンを依頼するときなどには、さらにコストがかかることがあります。

    ここでの例はあくまで参考としてみてください。

     

    【基本】高圧洗浄

    高圧洗浄の様子

     

    高圧洗浄は、高圧洗浄機で外壁を洗浄する作業です。高圧洗浄の見積もりは、単価×平方メートルで金額を算出します。

    単価は250円/1㎡程度が相場だと思います。

    (例)3階建・外壁面積180㎡の場合

    高圧洗浄にかかる費用=外壁の面積 180㎡×250円/㎡=45,000円 (約45,000円~50,000円程度)

    なお、洗剤を用いた高圧洗浄(バイオ洗浄)をする場合、通常100㎡/円~250㎡/円の価格アップが必要になります。

    (関連記事)【高圧洗浄とは】外壁塗装における高圧洗浄の役割とバイオ洗浄との違い

    (関連記事)外壁塗装におけるバイオ洗浄の役割・特徴とメリット デメリット

     

    【基本】(ビニール)養生

    ビニール養生の様子

    養生は、散水や塗料の飛散によるトラブルを防ぐための事前作業です。

    見積もりは、窓及び開口部の所数により金額を算出します。単価はおおよそ1,000円前後です。

    (例)窓の数量:15か所、開口部の数:2か所の場合

    養生費=(15か所+2か所)×1,000円=17,000円

     

    養生は仕上をきれいに仕上がる効果と、散水や塗料の飛散によるトラブルを防ぎます。

    • 建物の境目のを養生用により美的に仕上げる効果。
    • 建物に塗料が飛散するのを防ぐ役割
    • 高圧洗浄やバイオ洗浄を行う時に、サッシや玄関廻り、植木や植栽等が汚れないように工事の汚れを防ぐ効果

     

    ミズノライフ水野ミズノライフ水野

    仕上のレベルを上げるために、ビニール養生は必要な工程です。

     

    【基本】下地処理

    下地処理の様子

    簡易な下地処理はコーキングによる下地の補修方法があります。

    見積もりは、1式~単位×平方メートルで金額を算出します。

    (例)1式の場合=25,000円~30,000円

     

    また、クラックが大きい外壁の補修には、以下の3つの方法もあります。この場合も見積もり価格は変わってきます。

    • 専用の補修材による下地補修
    • 大型の柄付けの下地の補修仕上、
    • 左官工事や吹付作業も考慮に入れる方法もあります。

     

    【基本】下塗り

    下塗りの様子

    下塗りは、プライマーなどを用いた外壁の下塗り塗装作業です。単価×平方メートルで金額を算出します。

    プライマーの種類にもよりますが、単価は600円/㎡~1050円/㎡程度です。

    (例)外壁面積 180㎡ の場合

    下塗りにかかる費用=180㎡ ×(600円/㎡~1050円/㎡)= 108,000円 (約108,000円~189,000円程度)

    (関連記事)【プライマーとは】外壁塗装で使う下塗り塗料プライマーの役割と必要性

     

    【基本】中塗り・上塗り

    中塗り―上塗りの様子

    下塗りをした後は、中塗りや上塗り(仕上げ塗り)を行います。単価×平方メートルで金額を算出します。

    単価は使用塗料にもよりますが、おおよそ750 円/㎡~1200 円/㎡程度です。

    (例)外壁塗装面積 中塗り・上塗り 180㎡ の場合

    中塗りにかかる費用=外壁の面積 180㎡ ×(750 円/㎡~1200 円/㎡)= 135,000円 (約135,000円~216,000円程度)

    上塗りにかかる費用=外壁の面積 180㎡ ×(750 円/㎡~1200 円/㎡)= 135,000円 (約135,000円~216,000円程度)

    (関連記事)【外壁塗装の基本3回塗り】下塗り・中塗り・上塗りの役割と必要性

     

    【基本】コーキング(シーリング)

    コーキングの様子

    コーキングの作業です。単価×メートルで金額を算出します。

    コーキングは、「増し打ち(そのままコーキングを行う)」と「撤去(現状のコーキングを撤去)+増し打ち(そのままコーキングを行う)」の2パターンに大きく分かれます。

    コーキング剤にもよりますが、増し打ちの場合650円/m~1000円/m程度、撤去+増し打ちの場合950円/m~1200円/m程度の単価になります。

     

    (例1)窯業系サイディング・増し打ち・コーキング長さ100m場合

    コーキングの費用= コーキング長さ 100m × 650円/m~1000円/m = 65,000円~100,000円

    (例2)窯業系サイディング・撤去+増し打ち・コーキング長さ100m場合

    コーキングの費用= コーキング長さ 100m × 950円/m~1200円/m = 95,000円~120,000円)

    ※コーキングの種類や外壁の施工の材料(ALC・サイディング等々)により価格は変わります

     

    【オプション】付帯部塗装

    付帯部の塗装作業の様子

    雨戸、シャッターボックスなどの付帯部の塗装作業。

    箇所数で金額を算出する場合と単価×平方メートルで金額を算出する場合があります。

    付帯部は色々なパターンがあるためここでは割愛します。

     

    【オプション】補修作業

    破風の劣化補修の様子

    軒天、破風などの作業。各建物の劣化状況によって必要があれば実施します。

    近年のゲリラ豪雨や台風により外壁以外に付帯部の劣化している建物もあります。塗装工事以外もオプションで補修工事も必要な場合が多いです。

    外壁には塗装以外にも色々な工事・業者があります

    外壁に関わる業者は塗装以外にいろいろあります。具体的にいうと、外壁の工種(仕事)は概ね8業者です。

    1. 足場業者
    2. 板金業者 (サイディング・水切り板金工事)
    3. 大工 (下地・造作工事)
    4. 左官業者 (下地・仕上げ工事)
    5. サッシ業者 (窓周り工事)
    6. コーキング業者 (窓周り・目地工事)
    7. 防水業者 (ベランダ・屋上防水工事)
    8. 塗装業者

    塗装は(8)の工種になりますが、一口に外壁塗装といっても外壁劣化状態によって塗装以外の補修が必要なことも多いです。塗装以外の工事が必要な場合、補修工事を専門業者に依頼をしているか確認しておいた方が良いでしょう

    (関連記事)【外壁劣化の種類は?】塗装で直せる壁と塗装だけでは直せない壁の違い

     

    【オプション】屋根塗装関連項目

    屋根塗装関連項目

    外壁塗装と合わせて屋根塗装も実施する場合は、屋根塗装関連項目も含まれます。

    同時にする場合は一回の工事は高くなりますが、足場工事が一回になるため、長期的にみると安価に済ませられるのでおすすめです。

     

    【補足】外壁塗装見積書のチェックポイント

    外壁塗装の見積書に関する説明はおおよそ前述の通りです。ここでは参考までに見積書のチェックポイントも補足します。

    見積書パターン1

    外壁塗装で見積もり書をもらったときに確認するべき項目は下記の通りです。

    • 使用塗料の製品名・メーカーが明記されているか
    • 下塗り・中塗り・上塗りの3回塗り以上になっているか
    • 下塗り塗料と中塗り・上塗り塗料は違う塗料になっているか
    • (相見積もりの場合)内訳、単価や平方メートルに著しい違いがないか
    • (外壁の劣化が激しい場合)補修作業が含まれているか

    ここでは、チェックポイントについて詳しい解説は割愛しますが、少なくとも上記の項目については、見積書または別の資料などで明記されているか確認しておくことをお勧めいたします。

    少なくとも、作業一式としか書いていないような中身のわからないものについては細かく内容を確認しておいた方が良いでしょう。

    まとめ

    まとめです。今回は、これから外壁塗装を検討されている方向けに、弊社で利用している外壁塗装の見積書を例に、各項目の内容と内訳を解説しました。

    なお、業者によっては下塗りと下地処理が一つの項目として表現されていたり、表現方法は業者によって異なる場合がありますので、あくまで参考としてみていただければ幸いです。

    弊社も大阪を中心に皆様のお家の外壁塗装工事をさせていただいております。

    もし外壁塗装工事で疑問点・ご相談などございましたら「外壁塗装・塗り替え相談会」にお越しいただけたらと思います。

    最後までご覧いただきありがとうございました。