外壁塗装の工事の流れと期間を一級建築士が徹底解説

これから初めて外壁塗装工事を業者に依頼しようと検討した際に、外壁塗装工事の流れや期間などがわからず不安な方も多いのではないでしょうか。

外壁塗装工事は、施主様も確認・準備いただくことが少なからずあります。

特にいったん近隣トラブルなどが起きてしまうと、工事どころではなくなってしまうので、スケジュールや役割の確認は非常に大切です。

今回は、これまで大阪を中心に1万件以上の施工をしてきた弊社が、一般的な戸建て住宅を例に外壁塗装工事の流れをご紹介をします。

 

 

外壁塗装工事の流れ

ここでは、外壁塗装のお問い合わせからお見積もり・ご契約、塗装工事、そしてアフターサービスまでの一連の流れをご紹介します。

建物の大きさ(マンション・ビル・一軒家)によって日数は大きく変わるため、ここでは、2階建・30坪の平均的な戸建住宅を想定したスケジュールをご紹介します。

お客様の状況によって変わる場合はありますが、大まかな流れとしてご参考ください。

 

項目 主な内容
【STEP1】契約前の流れ
  1. 見積依頼
  2. 現地調査
  3. 見積もり提出
  4. 契約・発注(工事内容確認チェックシートの打ち合わせ確認)
【STEP2】契約後の工事の流れ
  1. 工事前の打ち合わせ
  2. 近隣あいさつ
  3. 足場設置工事
  4. ビニール養生
  5. 外壁洗浄
  6. コーキング工事
  7. 下地塗装
  8. 中塗塗装
  9. 上塗り塗装
  10. 付帯部塗装
  11. 養生取り外し
  12. 足場取り外し
  13. 清掃
【STEP1】工事完了後の流れ
  1. 工事後残金の支払い
  2. 工事後の報告書・工事保証書の提出

     

     

    【ステップ1】契約前の流れ

    まずは契約前の流れを大まかに説明していきます。

    1-1 見積依頼

    項目 主な内容
    【内容】 見積依頼・・・外壁塗装業者への見積依頼を行います。
    【日程・時間】 工事開始前
    【主な担当】 施主

    外壁塗装を考え始めたら、まずは問い合わせ・見積依頼の連絡をしましょう。

    複数の業者に相見積もりをすると、工事内容と費用の相場がわかるためおすすめです。

    相見積もりについて詳しくは「【失敗しない外壁塗装相見積もり方法】見積もり前に確認したい重要項目」をご参照ください。

     

    1-2 現地調査

    項目 主な内容
    【内容】 現地調査・・・外壁塗装業者が見積もりをするために、現地調査・診断を行います。
    【日程・時間】 工事開始前
    【主な担当】 外壁塗装業者・工事関係

    見積もり依頼をしたら、業者の方から、現状の外壁劣化状況や施主様の希望をヒアリングするために現地調査があります。

    本来一軒一軒外壁の劣化状態も違うので、ちゃんと外壁診断・調査したうえで塗装だけで良いのか、塗装(塗装業者)+別の工事(補修工事業者)の調査および打合せが必要なのかを判断する必要な場合があります、補修工事の説明は大変重要な項目になりますので、書面で残すことをオススメします。

    実例として、サーモカメラによって雨漏れ・劣化を検証した物件を下記にご紹介します。

    下記は、緑でふち取りしている部分を赤外線サーモカメラで撮影しました。解析したところ、赤のふち取り部分で雨水の侵入(雨漏れ)が確認できます。

    なお、火災保険に入っており、台風による損傷がある場合は保険適用できる場合があります。台風による損傷がある場合は事前に業者にも伝えておきましょう。

    (関連記事)【外壁塗装・屋根工事で火災保険が適用できるか】 実例を交えて詳しく解説

     

    1-3 見積もり提出

    項目 主な内容
    【内容】 見積もり提出
    【日程・時間】 工事開始前
    【主な担当】 外壁塗装業者

    外壁塗装業者が見積もりの提出と提案を行います。

    弊社の見積書をご紹介

    ミズノライフクリエイトではお客様のご依頼からご提案を含めて、3パターンのお見積の作成させていただいております。

    塗装工事は、お客様から見てわかりづらい内容や大雑把なお見積もりが提示されることも多くあります。グレーな部分があると塗装会社とお客様の間の信頼関係も薄れてしまいます。

    弊社では、施工のわかりづらい各工事部分もお客様がご理解できるようにお伝えすることが必要と考えています。

    1-4 契約・発注

    項目 主な内容
    【内容】 契約
    【日程・時間】 工事開始前
    【主な担当】 施主

    外壁都創業者を決めたら、施主様は契約書にサインをして発注を行う必要があります。

    なお、支払いは基本3回が一般的です、着手金1/3、工事中の中間金1/3、工事後残金1/3支払いが多いです。

    悪徳業者に全額前払いをさせるところが多いので全額前払いには気を付けましょう。

     

    【ステップ2】契約後の工事の流れ

    2-1工事事前説明打ち合わせ(工事開始10日~1週間前)

    項目 主な内容
    【内容】 打ち合わせ(工事前事前説明)・・スケジュールの共有や各種取り決めごとの確認
    【日程・時間】 工事開始10日~1週間前
    【主な担当】 施主・外壁塗装業者

     

    契約後は改めて、工事内容の詳細スケジュールについて打ち合わせします。塗装工事の準備から完了までの工程をお客様と共有いたします。

    工事工程表

    特に重要なのが、工事前にお客様がしなければならないことが明示されているかです。

    お客様は慣れない工事でわからないことだらけだと思います。しっかりした業者の場合は、工事着手前にお客様がしなければならないことを明示・説明してくれます。

    • 近隣あいさつを何日前にするか
    • 隣の家との境界の問題(フェンスをはずす・はずさない)をどうするか
    • 塗料の置き場所をどこにするか
    • 大型トラック・工事車両の進入について
    • 警備委員の配備について

     

    特に近隣への配慮が重要です。下記は近隣の配慮に関するよくあるご質問です。この辺りは事前に聞いて聞いておいた方が良いでしょう。

    • 近隣挨拶の手土産をどうするか
    • 近隣あいさつの文書をどうするか

     

    2-2 近隣挨拶(工事開始10日〜3日前)

    項目 主な内容
    【内容】 近隣あいさつ・・・ご近所様への周知のための挨拶回り
    【日程・時間】 工事の10日〜3日前・1日
    【主な担当】 外壁塗装業者&施主

     

    スケジュールの事前打ち合わせに従って、工事の約10日〜1週間前に近隣あいさつを行います。挨拶は業者と施主様が同席してすることが多いです。

    近隣住宅の皆様にお送りする粗品交通障害や通勤時の妨げによる苦情を防ぐために、お家近隣の皆様に対し、挨拶は忘れないようにしましょう。

    ■近隣挨拶状のサンプル

    近隣挨拶状

    近隣あいさつでトラブルになることも・・

    事前に計画を立てて前もって近隣あいさつをすれば多くの場合は問題が起こることはありませんが、工事直前や工事当日などにいきなり挨拶をすると近隣トラブルに発展する可能性もあります。

    通常、多くの人は工事前の近隣あいさつなどした経験はないと思いますので、業者がこういった面も協力してくれるかどうかは重要な確認事項です。

     

     

    2-3 足場設置(工事1日目)

    項目 主な内容
    【内容】 足場設置・・・外壁を覆う足場設置工事
    【日程・時間】 工事1日目・期間:1~2日
    【主な担当】 外壁塗装業者

    工事の1日目は、外壁工事のための足場設置工事です。

    足場の設置には近隣の状況に非常が影響されますので、事前の打ち合わせや近隣あいさつがちゃんとできていることがトラブルを予防する非常に大事な項目になります。

    なお、状況によっては、足場工事からの再度劣化の調査を行う場合もあります。

    仮設足場工事

    2-4 ビニール養生(工事2日目)

    項目 主な内容
    【内容】 ビニール養生・・・家の周辺部分のビニール養生作業
    【日程・時間】 工事2日目・期間:1~2日
    【主な担当】 外壁塗装業者

    工事の1日目は、ビニール養生です。

    洗浄時の水や塗料が飛び散らないように周辺部分をビニール養生を行います。

    養生を怠ると、塗料が車・植木・窓などに飛び散ちったり、傷がついたりしてトラブルになるため、塗装前に丁寧にカバーがけやビニールでカバーして養生をします。

    ビニール養生

    2-5 外壁の洗浄(工事3日目)

    項目 主な内容
    【内容】 外壁洗浄・・・ご近所様への周知のための挨拶回り
    【日程・時間】 工事3日目・期間:1日
    【主な担当】 外壁塗装業者

    工事の三日目は、外壁の洗浄です。

    外壁を洗剤(バイオ洗浄)で洗浄している様子洗浄で外壁の洗浄を行います。

    外壁塗装において、外壁の洗浄は非常に重要な工程です。外壁にこびりついている汚れを洗い落とし、塗装の密着・定着を高める効果があります。

    外の空気や雨や風にさらされている外壁には、劣化した塗膜が残っていたり、苔やカビ・錆び、その他多くの不純物が付着していたりします。

    外壁塗装前の洗浄の重要性

    塗装をする前には、外壁にこびりついが不純物を洗浄して徹底的に落とします。

    (参考)外壁塗装におけるバイオ洗浄の役割・特徴とメリット デメリット

    (参考)【高圧洗浄とは】外壁塗装における高圧洗浄の役割とバイオ洗浄との違い

     

    2-6 コーキング工事(劣化の状況による)

    項目 主な内容
    【内容】 コーキング工事
    【日程・時間】 洗浄の前後(状況による)・期間:1日
    【主な担当】 外壁塗装業者

    つぎに、コーキング工事を行います。

    コーキング工事は、外壁劣化の状況によって、あえて洗浄の前にする場合もあれば、洗浄後に実施する場合もあります。

    なお、コーキング工事のほかにも、外壁・付帯部の劣化状況によって補修工事を行う場合もあります。

     

    2-7 下地塗装(工事4日目)

    下塗り

    項目 主な内容
    【内容】 下地塗装工事・・・プライマー(またはシラー/フィラー)を使って外壁の下塗り塗装を行います。
    【日程・時間】 工事4日目・期間:2~3日
    【主な担当】 外壁塗装業者

    工事の4日目は下地塗装です。プライマー・シーラー下地調整剤をローラーで塗装します。

    外壁塗装の下塗りは、下地の劣化を補修しつつ、上塗りの塗料を接着・定着をさせるための極めて重要な工程です。

    経年劣化した外壁は小さなひび割れなどの劣化があります。下塗りは、これらの劣化を補修しつつ、中塗り・上塗りの塗料との密着・定着をさせるための役割を持っています。

    下塗りを適切にできていないと、塗装工事後2、3年以内に剥離(はく離)や浮きなどのトラブルが発生することもあります。

    外壁塗装における下塗りの重要性

    (参考)【プライマーとは】外壁塗装で使う下塗り塗料プライマーの役割と必要性

     

    2-8 中塗り塗装(工事6日目)

    中塗り

    項目 主な内容
    【内容】 中塗り塗装・・・下塗りの後に行う上塗り塗装(1回目)
    【日程・時間】 工事6日目・期間:2~3日
    【主な担当】 外壁塗装業者

    工事の6日目は中塗り塗装です。

    中塗り(及び後述の上塗り)は、本来の塗装の目的である雨や風・紫外線から外壁を守るための塗膜を形成する役割を持っています。

    外壁塗装における中塗り・上塗りの重要性

    乾燥のタイミングや塗りムラができると、剥離の原因になったり、塗りムラが起きて外壁の美観を損ねてしまいますので注意が必要です。

    下塗りが乾燥した後に行うため、通常別日程で行うのが一般的です。中塗りを塗りムラがないように均一に行う必要があります。

    (関連記事)【外壁塗装の基本3回塗り】下塗り・中塗り・上塗りの役割と必要性

     

    2-9 仕上げ塗装(工事8日目)

    仕上げ塗り

    項目 主な内容
    【内容】 仕上げ塗装・・・下塗りの後に行う上塗り塗装(2回目)
    【日程・時間】 工事8日目・期間:2~3日
    【主な担当】 外壁塗装業者

    工事の8日目は仕上げ塗装です。下塗・中塗の様子を確認しながら、最後に仕上げ塗装工事を行います。

    上塗りはの役割は、中塗りの役割と基本的に同じです。中塗りだけで終わらせた場合、どうしても塗装のムラや気泡が発生したり、中塗りだけでは外壁を守る機能が弱くなる傾向があります。

    上塗りをすることで、色斑を消したり色ツヤをだしたり、美観をしっかり整えることができます。

    通常、中塗りと上塗りは同じ色の塗料を使うことが多いです(異なる色を使うこともあります。)

     

    2-10 付帯部塗装(工事10日目)

    下塗、錆止め

    項目 主な内容
    【内容】 付帯部塗装・・・金属部分や樋・雨戸などの付帯部分の塗装を行います。
    【日程・時間】 工事10日目・期間:2~3日
    【主な担当】 外壁塗装業者

    工事の10日目は付帯部の塗装です。

    金属部分や樋・雨戸などの付帯部分の塗装を行います。

     

    2-11 養生取り外し(工事12日目)

    項目 主な内容
    【内容】 養生の取り外し・・・塗装工事完了後に養生の取り外しを行います。
    【日程・時間】 工事12日目・期間:1日
    【主な担当】 外壁塗装業者

    工事の12日目は養生取り外しです。

    塗装工事の完了後に、養生の取り外しを行います。

     

    2-12 足場取り外し(工事13日目)

    項目 主な内容
    【内容】 足場の取り外し・・・塗装工事完了後に足場の取り外しを行います。
    【日程・時間】 工事13日目・期間:半日~1日
    【主な担当】 外壁塗装業者

    工事の13日目は足場の取り外しです。

    塗装工事完了後に足場の取り外しを行います。

     

    2-13 清掃(工事14日目)

    項目 主な内容
    【内容】 清掃・・・後片付けを行い、家及び周辺をきれいにします。
    【日程・時間】 工事14日目・期間:半日~1日
    【主な担当】 外壁塗装業者

    工事の14日目は清掃です。

    後片付けを行い、家及び周辺をきれいにします。

     

    【ステップ3】工事後の流れ

    3-1 工事後の残金支払い

    項目 主な内容
    【内容】 残金支払い・・・工事後の残金の支払いを行います。
    【日程・時間】 工事後1週間以内
    【主な担当】 施主

    工事が完了したらおおよそ1週間以内に工事後の残金を支払いします。

     

    3-2 報告書・保証書の提出

    項目 主な内容
    【内容】 引き渡し・・・施主様に確認を行ってもらい、引き渡します。
    【日程・時間】 工事終了後3週間~1ヶ月
    【主な担当】 外壁塗装業者

    最後に工事終了後3週間~1ヶ月後に工事の報告書や保証書が業者から提出されます。

     

    外壁塗装後のトラブル・保証について

    工事着工後のアフターサービスです。なお、ミズノライフでは、工事着工後も最長10年の保証と定期メンテナンスハガキをお送りしております。

     

    以上で、一般的な戸建て住宅の外壁塗装の流れは完了です。なお、家の大きさ・劣化状況・天候などの外的な要因によって工事の日数や順番は若干前後することがあるため、あくまで一般的なケースとしてご参考いただければ幸いです。

     

    まとめ

    まとめです。今回は、一般的な戸建て住宅における外壁塗装工事の流れをご紹介をしました。

    外壁塗装工事は、施主様も確認・準備いただくことが少なからずあります。

    特にいったん近隣トラブルなどが起きてしまうと、工事どころではなくなってしまうので、スケジュールや役割の確認は非常に大切です。

    なお、弊社も大阪を中心に皆様のお家の外壁塗装工事をさせていただいております。

    もし外壁塗装工事で疑問点・ご相談などございましたら「外壁塗装・塗り替え相談会」にお越しいただけたらと思います。

    最後までご覧いただきありがとうございました。