外壁塗装の塗料の比較・選び方(廉価塗料・中級塗料・高級塗料)

外壁塗装を考えているけれどどの塗料がよいんだろうか。安い方が得?長持ちする塗料が良い??

外壁塗装を考えた際に悩むのは塗料選びです。塗料には、シリコン塗料をはじめ、フッ素塗料や無機塗料などいくつかの種類があり、耐用年数や価格もそれぞれ異なります。

もちろん耐用年数が長く高機能な塗料が良いですがそのぶん高価になりますし、一番やすい塗料を選ぶとその分耐用年数が短いなどのデメリットがあります。

ですから、塗料選びは、ご自身の方針に合わせた塗料選びが大切です。

ここでは、これまで1万件以上の施工をおこなってきた弊社が、外壁塗装の塗料の選び方についてご紹介いたします。

 

【はじめに】外壁塗装の塗料の選び方

外壁塗装の塗料の比較・選び方(廉価塗料・中級塗料・高級塗料)

外壁塗装に使う塗料としては、「ウレタン塗料」「シリコン塗料」「フッ素塗料」「断熱塗料ガイナ」「無機系塗料」、そして近年新しく開発されたラジカル抑制塗料の6つの塗料が現在よく使われています。

外壁塗装の塗料の選び方ですが、人によって重要視するポイントが異なります。

たとえば、一口にコスト重視の選び方をした場合でも、一回の工事費用の安さか長期でのトータルの安さかでおすすめは変わります。一回の塗装工事が高くても長期的スパンで見た場合安くなるということもあります。

■40年間での外壁塗装コストシュミレーションイメージ
外壁塗装 コストシュミレーション

ミズノライフ水野ミズノライフ水野

いまのお住まいが築何年のお家で、あと何十年この家で過ごすのかといった長い視点での計画も重要です。

ここでは下記の5つのポイントで塗料の選び方をご紹介します。

■外壁塗装の選び方 5つのポイント

  • 耐候性能について:耐用年数の長さで選ぶ
  • コスト性について:バランス(一回の工事費用と塗装工事の間隔)で選ぶ
  • 付加機能性について:断熱効果・遮熱効果で選ぶ
  • コスト重視について:一回の工事費用の安さで選ぶ

 

 

【ポイント1】塗料の耐用年数の長さで選ぶ

耐用年数の長さで選ぶ

耐用年数の長さ重視ならフッ素か無機がおすすめ

一つ目は、塗料の耐用年数の長さで選ぶ方法です。耐用年数で選ぶならフッ素塗料や無機塗料がおすすめです。

外壁塗装の耐用年数は塗料の耐用年数で大きく左右されます。塗料の耐候性(※)という観点で言うと、大きい順に「無機塗料>断熱塗料ガイナ≒フッ素塗料>シリコン塗料>ウレタン塗料」のようになります。

(※)耐候性(たいこうせい)とは、紫外線や気温変化によって起きる劣化の起きにくさのことです。

塗料 耐用年数
ウレタン塗料 6年~8年
シリコン塗料 8年〜15年
ラジカル塗料 12年〜15年
フッ素塗料 15年〜20年
断熱塗料ガイナ 15年〜20年
無機塗料 15年以上

(※)フッ素と程度の耐用年数を持つ断熱塗料ガイナは、断熱・遮熱性能で選ぶのパートで説明しています。

 

上記は塗料の耐用年数であることに注意してください。

(※)上記の耐用年数はあくまで「塗料」の耐用年数です。建物そのもので考えた場合は、塗料以外の部分、たとえば元々の外壁の劣化状況や雨・風・紫外線の強さなどによって、ばらつきができます。

たとえば、築10年の比較的きれいな状態の家に外壁塗装した場合の寿命と、築40年の劣化が進行した状態の家に外壁塗装をした場合では、同じ塗料を利用しても実際の外壁塗装の寿命が同じになるということではないことに注意してください。

(関連記事)【外壁塗装の寿命は?】塗料別の耐用年数を一覧でご紹介

 

フッ素・無機塗料の料金

耐用年数の長い塗料は比較的高価な塗料になります。

フッ素塗料を使った施工価格の単価は「4,000〜5,000円/1㎡」程度です。無機塗料の場合は「5,000円〜/1㎡」程度でフッ素よりも高価な傾向があります。

塗料 施工価格
ウレタン塗料 1,800〜2,000円/1㎡
シリコン塗料 2,000〜3,000円/1㎡
ラジカル塗料 2,500〜3,500円/1㎡
フッ素塗料 4,000〜5,000円/1㎡
断熱塗料ガイナ 5,000円〜/1㎡
無機塗料 5,000円〜/1㎡

※足場設置代や補修代など除いた塗装のみの相場で記載しているため、実際の工事では+αの費用がかかります。

無機・フッ素塗料製品の一例

スーパームキコート(ジャパンカーボライン)

スーパームキコート 塗料缶

スーパームキコート無機系塗料:無機系塗料のパイオニア的塗料で、資産運用系の住宅に塗り替えのコストパフォーマンスが高いということで採用されている、人気の無機塗料

耐用年数15年以上(超耐久)

 

 

 

ファイン4Fセラミック

4F フッ素塗料缶
 

フッ素塗料:耐用年数で選ぶには人気があります、近年は無機系塗料が人気があることにより「フッ素系」も少し人気が落ちていますが、「ファイン4Fセラミック」は一定の人気があります。

耐用年数15~20年超耐久塗料

 

 

 

フッ素・無機塗料のメリット・デメリット

耐用年数の長い塗料を選択することで、一回の工事で外壁塗装が長持ちするため、家の塗装工事を頻繁に何回もしなくて良くなることが大きなメリットです。

反面、耐用年数の高い塗料は、費用がかかるため、一回の工事費用が高くなることがデメリットです。

■塗料の耐用年数の長さで選んだ場合のメリット・デメリット

塗料の選び方 メリット デメリット
塗料の耐用年数の長さで選ぶ 耐久性が高いので一回の工事で外壁塗装が長持ちする(頻繁に工事をしなくてもよい) 一回の工事費用が高くなる

(関連記事)【高耐久塗料】フッ素塗料の特徴とメリット・デメリットをご紹介
(関連記事)【耐久性No1】無機塗料の特徴とメリット・デメリットをご紹介

フッ素・無機塗料の実例

ここでは、実際に弊社で施工させていただいた無機塗装の外壁塗装の写真を少しご紹介します。

大阪市平野区 N様邸の例(スーパームキコートージャパンカーボライン)

無機塗料の外壁塗装の実例(スーパームキコートージャパンカーボライン)
無機塗料の外壁塗装の実例(スーパームキコートージャパンカーボライン)

超耐久性能が気に入られてスーパームキコートのクリアを選択されました。

コーキングに専用のガードを取り付けて、コーキングの耐久性能にも十分意識した施工になっています。

 

超耐久塗料は正しい塗装工事が求められます

超耐久塗料は、塗装工事に熟練の外壁塗装職人、または職人の指導のもとの施工が求められます。

塗装は外壁の一部ですので、内側の外壁材の状態や旧塗膜の状態、その他付帯部などを総合的に考慮して塗装工事を行わないと、塗膜以外の部分で問題が表面化して剥離が起きる可能性もあります。

塗料はあくまで材料ですので、フッ素や無機塗料を使えば必ず長持ちするというわけではなく、正しい塗装工事の手順を行って初めて性能を発揮することを覚えておきましょう。

(関連記事)【外壁塗装が剥離原因は施工不良?】塗装が剥がれる理由を徹底解説

 

【ポイント2】一回の工事費用と耐用年数のバランスで選ぶ

工事コストと耐用年数のバランスで選ぶ

一回の工事費用と耐用年数のバランスで選ぶならシリコン・ラジカルがおすすめ

2つ目は、「1回の工事費用と耐用年数のバランス」で選ぶ方法です。バランスで考えるなら、「シリコン塗料」や「ラジカル塗料」がおすすめです。

先程は耐用年数の長さで「フッ素や無機塗料」などを選ぶ方法をお伝えしましたが、耐用年数の長い塗料は一回にかかる工事費用も高くなり、一回の塗装工事が費用面で負担になります。

塗料 耐用年数
ウレタン塗料 6年~8年
シリコン塗料 8年〜15年
ラジカル塗料 12年〜15年
フッ素塗料 15年〜20年
断熱塗料ガイナ 15年〜20年
無機塗料 15年以上

 

実績・普及率で選ぶならシリコンがおすすめ

シリコン塗料は現在最もよく使われる塗料で製品種類も多いため、失敗しにくい塗料と言えます。

現在の外壁塗装で最も主流の塗料で約30種類以上メーカーから販売されています。ひと昔主流であったアクリル系・ウレタン系の外壁塗料と比較して、1.5倍程度の耐久力を持っており、コストパフォーマンスにも優れています。

(関連記事)【人気No1塗料】シリコン塗料の特徴とメリット・デメリットをご紹介

 

最新性能で選ぶならラジカル抑制塗料がおすすめ

ラジカル塗料は、2010年代に開発されたラジカルという塗膜の劣化因子を抑制する技術を取り入れた新しい塗料です。

従来の合成樹脂の主成分(ウレタン・シリコン・フッ素)とは別軸で考えた塗料で、塗料の劣化因子「ラジカル」を抑える仕組みの成分を組み込んでいます。

たとえば、下記はプレミアムシリコン というシリコンベースのラジカル抑制塗料の耐候性(劣化)テスト結果です。一般の水性シリコンよりも高耐候性を保持していることがわかります。

促進耐候性試験(キセノンランプ法)
エスケー化研 プレミアムシリコンカタログ 促進耐候性試験(キセノンランプ法) より引用

デメリットは通常のシリコン塗料よりも若干高くなることと比較的新しい塗料のため実績がまだ少ないことですが、通常のシリコン以上の耐用年数をもっているため、性能面でいうならラジカル塗料がおすすめです。

ラジカルの耐用年数は12年〜15年くらいの塗料が多く、安さと耐久性に優れた塗料として近年注目されています。

(関連記事)【ラジカル塗料とは】ラジカルの特徴とメリットデメリットを徹底解説

 

シリコン・ラジカル塗料の料金

シリコン塗料を使った施工価格の単価は「2,000〜3,000円/1㎡」程度、ラジカル塗料の場合は「2,500〜3,000円/1㎡」程度です。

ラジカル塗料の方が耐用年数がやや長いですが、そもぶん費用も少し高くなります。

塗料 施工価格
ウレタン塗料 1,800〜2,000円/1㎡
シリコン塗料 2,000〜3,000円/1㎡
ラジカル塗料 2,500〜3,500円/1㎡
フッ素塗料 4,000〜5,000円/1㎡
断熱塗料ガイナ 5,000円〜/1㎡
無機塗料 5,000円〜/1㎡

※足場設置代や補修代など除いた塗装のみの相場で記載しているため、実際の工事では+αの費用がかかります。

 

シリコン・ラジカル塗料製品の一例

水性セラミシリコン (SK化研)

水性セラミシリコン
水性セラミシリコン

バランス・コスパで選ぶ:シリコン塗料の代表的塗料です、塗料メーカーのカタログにも「促進耐候性能試験 1種ー10年の耐候性能」をカタログに載せるほどの,

塗料メーカーのベストセラーです

シリコン塗料耐用年数8~15年

現在シリコン系(ラジカルを除く)人気の塗料:

 

パーフェクトトップ(日本ペイント)

パーフェクトトップ
パーフェクトトップ

ラジカル系塗料:アクリル系塗料でも一般のシリコン系塗料をしのぐ性能があります、最近人気のラジカル系塗料のパイオニアです。

耐用年数12~15年

ラジカル系塗料(現在最も主流の塗料):パーフェクトトップ(日本ペイント)・プレミアムシリコン(SK化研)・ダイナミックトップ(関西ペイント)

 

 

 

 

シリコン・ラジカル塗料のメリット・デメリット

一回の工事費用と耐用年数のバランスで選ぶ場合は一回の工事の費用が高くなりすぎず、かつ耐用年数もそこそこ長いので工事も10年近くしなくて良いという点です。

塗料の選び方 メリット デメリット
一回の工事費用と耐用年数の
バランスで選ぶ
一回の工事の費用が高くなりすぎず、かつ耐用年数もそこそこ長いので工事も10年近くしなくて良い ・(シリコン塗料の場合)ラジカルよりもやや耐用年数が低い

・(ラジカル塗料の場合)シリコン塗料よりもやや価格が高い

 

シリコン・ラジカル塗料の実例

ここでは、実際に弊社で施工させていただいた外壁塗装の写真をご紹介します。

大阪府 羽曳野市 N様邸の例(プレミアムシリコンーSK化研)

ラジカル塗料の実例(プレミアムシリコンーSK化研))
ラジカル塗料の実例(プレミアムシリコンーSK化研))

耐久性能とコストのバランスが気に入られてラジカル塗料の実例(プレミアムシリコンーSK化研))を選択されました。

コーキングにオートン社のTF-2000コーキングを使用、コーキングの耐久性能にも十分意識した施工になっています。

 

【ポイント3】断熱・遮熱効果で選ぶ

断熱・遮熱効果で選ぶ

断熱・遮熱効果で選ぶなら断熱塗料ガイナがおすすめ

三つ目は、断熱効果・遮熱効果で選ぶ方法です。断熱効果・遮熱効果重視なら「断熱塗料ガイナ」がおすすめです。
各塗料の比較>ガイナ塗料

ガイナは、元々はロケットの断熱技術の研究から外壁塗料用に応用された塗料で、耐用年数の長さだけでなく断熱性能・遮熱性能が他の塗料より優れた高級塗料です。

付加機能が優れているだけあって、費用も高価な塗料になりますが、その分大きな効果があります。

表面温度70度以上の屋根でも、ほかの遮熱系塗料と比較して10~20度以上低くなっているほどの断熱性能を持つ塗料です(※全てのケースで該当するわけではないことに注意)。

比較的高温になりやすい屋根をガイナ塗装でカバーしたい人におすすめです。

断熱塗料ガイナの特徴

  • 断熱塗料ガイナの耐用年数は15年〜20年程度。耐久性+付加性能の大きい高級塗料
  • 断熱性能・遮熱性能に優れています
  • 防露効果(結露を防ぐ効果)があります
  • 防音性や消臭性機能も備わっています

 

断熱塗料ガイナの耐用年数は15年〜20年です。

塗料 耐用年数
ウレタン塗料 6年~8年
シリコン塗料 8年〜15年
ラジカル塗料 12年〜15年
フッ素塗料 15年〜20年
断熱塗料ガイナ 15年〜20年
無機塗料 15年以上

 

(関連記事)【断熱塗料GAINA】ガイナの特徴とメリット・デメリットをご紹介

断熱塗料ガイナの料金について

一般塗装の中ではかなり高級塗料の部類で、現在主流のシリコン塗料の2倍程度の価格帯になります。そのため、一回にかかる塗装工事は比較的高くなります。

塗料 施工価格
ウレタン塗料 1,800〜2,000円/1㎡
シリコン塗料 2,000〜3,000円/1㎡
ラジカル塗料 2,500〜3,500円/1㎡
フッ素塗料 4,000〜5,000円/1㎡
断熱塗料ガイナ 5,000円〜/1㎡
無機塗料 5,000円〜/1㎡

※足場設置代や補修代など除いた塗装のみの相場で記載しているため、実際の工事では+αの費用がかかります。

 

断熱塗料ガイナ(日進産業)

ガイナ
ガイナ
断熱遮熱塗料の代表的塗料:断熱効果で人気は断トツの塗料といえます、屋根塗装の断熱性能は一定の効果があります。
耐用年数15~20年
超耐久・付加性能付きの塗料

類似塗料:サーモアイ(日本ペイント)・ロハスコート

 

 

断熱塗料ガイナのメリット・デメリット

ガイナのメリットは、耐用年数の長さに加えて断熱効果を中心とした付加性能です。

夏の暑さや冬の寒さ対策で使う冷暖房の費用を30%ほど抑えられた事例もあり、うまくいけば冷暖房にかかる光熱費を抑えることもできます(※)。

塗料の選び方 メリット デメリット
塗料の耐用年数の長さで選ぶ (うまくいけば)エアコンなどの光熱費を抑えられる

耐久性が高いので一回の工事で外壁塗装が長持ちする(頻繁に工事をしなくてもよい)

一回の工事費用が高くなる

艶消しの特徴の汚れが目立ちやすい

(※)各々の家の状態や環境にもよるので100%の確率で思うような効果が出るわけではありません。

断熱塗料ガイナの実例

ここでは、実際に弊社で施工させていただいた外壁塗装の写真をご紹介します。

堺市 北区 N様邸の例(ガイナー日進産業)

断熱塗料ガイナの実例(ガイナー日進産業)
断熱塗料ガイナの実例(ガイナー日進産業)

耐久性能とつや消しのパステルホワイトが気に入られてガイナに決定されました、断熱塗料の実例(ガイナー日進産業)を選択されました。

毎年ホノルルマラソンを走り続けて、ホノルルの景色のすばらしさにあこがれていたNさん、ガイナのパステルホワイトに「これ!決定」

 

【ポイント4】一回の塗装工事の安さで選ぶ

一回の塗装工事の安さで選ぶ

一回の塗装工事の安さで選ぶならウレタンがおすすめ

各塗料の比較>ウレタン塗料

4つ目の選び方は「一回の塗装工事の安さで選ぶ」です。安さで選ぶならウレタン塗料がおすすめです。

ただし、注意点としては、耐用年数が6〜8年と短いため、一回の工事は安くなるものの、シリコンやラジカル塗料の半分くらいの間隔で塗装工事をしなくてはならないため、あまりおすすめではありません。
ウレタン塗料の耐用年数は6年〜8年です。

塗料 耐用年数
ウレタン塗料 6年~8年
シリコン塗料 8年〜15年
ラジカル塗料 12年〜15年
フッ素塗料 15年〜20年
断熱塗料ガイナ 15年〜20年
無機塗料 15年以上

 

ウレタン塗料の料金について

ウレタン塗料の施工価格は1,800〜2,000円/1㎡程度で、一般的な外壁塗装で使う塗料の中で一番安い塗料の位置付けになります。

塗料 施工価格
ウレタン塗料 1,800〜2,000円/1㎡
シリコン塗料 2,000〜3,000円/1㎡
ラジカル塗料 2,500〜3,500円/1㎡
フッ素塗料 4,000〜5,000円/1㎡
断熱塗料ガイナ 5,000円〜/1㎡
無機塗料 5,000円〜/1㎡

※足場設置代や補修代など除いた塗装のみの相場で記載しているため、実際の工事では+αの費用がかかります。

 

コンポウレタン(SK化研)

コンポウレタン
コンポウレタン

昔主流だったウレタン塗料

2液型のウレタン系塗料でもシリコン系塗料と同レベルの耐候性があるウレタン系塗料が各社から販売されています。

価格も性能もバランスの良い塗料といえます。

ウレタン系:セラMレタン(関西ペイント)・水性コンポウレタン(SK化研)

 

 

ウレタン塗料のメリット・デメリット

一回の塗装工事の安さで選ぶ場合の最大のメリットは、一回の塗装工事の費用が安く済ませられることです。

反面、耐用年数がシリコンやラジカル塗料の半分くらいになるため、頻繁な塗装工事が必要になる点に注意が必要です。

塗料の選び方 メリット デメリット
塗料の耐用年数の長さで選ぶ 一回の塗装工事の費用が安く済ませられる 6〜8年と頻繁に塗装工事が必要になる。(長期目線では手間と費用がかかる)

 

ウレタン塗装の実例

ここでは、実際に弊社で施工させていただいた外壁塗装の写真をご紹介します。

豊中市 Y様邸の例(セラMレタンー関西ペイント)

ウレタン塗装の実例(セラMレタンー関西ペイント)
ウレタン塗装の実例(セラMレタンー関西ペイント)

ウレタンの中でも耐久性能がある、ターペン可溶タイプを使用しました、つやありの仕上りでコストも低価格のウレタン塗装の仕上りになります。

多少、主剤+硬化剤の混合の時に硬化剤の独特の臭いを除けば、十分な付着力を維持できますのでコストバランスよい塗料といえます。

 

(補足)艶あり艶なし・配色を選ぶ

外壁塗装を考える際、耐久性能や機能性・値段を中心に考えがちですが、「美観」も非常に重要です。

いくら塗装工事が無事完了したとしても、「自分の家の外壁が気に入らない」となると、せっかくの外壁塗装も台無しです。

ですから、ご予算と方針に合わせて使用塗料が決まったら、美観の観点で塗装の艶あり艶なしかや、配色を選びましょう。

外壁塗装の色を選ぶ

ここでは、外壁塗装でよく使う色とその特徴を簡単にご紹介します。

たとえば青はクール、赤は情熱、といったように色によって人が感じる印象も異なるので、色の与えるイメージで色選びをするのもよくある方法です。

色の種類 その色からイメージされるもの その色がもつイメージ
赤色 太陽、血、口紅、リンゴなど 熱い、派手、情熱的、危険など
オレンジ みかん、太陽、夕日、かぼちゃなど 暖かい、陽気、楽しい、派手など
黄色 光、太陽、タンポポ、レモンなど 明るい、派手、目立つ、注意など
草、木、葉、森林、自然など 若々しい、さわやか、安全、平和など
空、海、水、湖など さわやか、澄んだ、寒い、静かななど
ブドウ、スミレ、ラベンダー、着物など 高貴な、大人っぽい、おしゃれ、上品ななど
ピンク 桃、桜、春、赤ちゃんなど 女性的な、柔らかい、甘い、かわいいなど
茶色 木、秋、チョコレート、レンガ、落ち葉など 落ち着いた、地味な、渋い、大人っぽいなど
雪、雲、アイスクリーム、もち、ドレスなど 純粋、清潔、きれい、軽いなど
灰色 ねずみ、曇、コンクリート、冬など 大人っぽい、おしゃれ、上品な、高貴ななど
闇、夜、髪の毛、カラス、墨など 暗い、重い、シック、高級ななど

 

ただし、上記以外にも、付帯部とのバランスや周りの景観とのバランスも考える必要があります。

外壁塗装の色の失敗しない選び方についての詳細「【外壁塗装の色選び】失敗しない色選びのコツを一級建築士が徹底解説」をご参照ください。

 

塗装の艶あり艶なしを選ぶ

艶なし~艶ありまでの表示ー5段階
ツヤのナシ(マット状態)~ツヤのあり(グロス状態)

 

塗料には「艶なし」「3分艶」「5分艶」「7分艶」「艶あり」と5段階の艶に分類がされています。

一般的に艶ありの方が耐久性が高い・汚れくいというメリットがあり、一方艶なしは高級感・落ち着いた雰囲気という観点で艶ありよりも優れています。

艶ありと艶なしのメリット・デメリットは下記の通りです。

メリット デメリット
艶あり
  • 汚れにくい
  • 新築のように光沢が戻りたい方、
  • サイディングの凹凸、テクスチャーが目立つようになります
  • 各塗料メーカーでも主力の商品があります。したがって「価格~耐久力」まで選択肢が広い
  • 光沢のある外壁を避けたい人には不向き
  • 長期的では、つやも劣化して光沢も薄れてきます
  • つや消しと比較して、高級感に少し落ちます
  • 古い町並みや落ち着いた周辺環境には不向き
艶なし
  • 落ち着いた雰囲気で高級感がある
  • 和風調の建築物にあいます
  • 長期的にみて劣化の最終段階まで、劣化の状態が維持される
  • 汚れが付きやすい
  • 撥水性が悪くなるので湿気のある壁面にはコケ、カビの発生しやすい
  • 塗料よりますが、つや有りはつや消しと比較して耐候年数が、2~5年短い

 

艶あり外壁塗装の例

大阪市N様邸の艶あり塗装の実例

ここでは、実際に弊社で施工させていただいた艶あり外壁塗装をご紹介します。

ツヤあり塗装の実例(スパームキコート)
ツヤあり塗装の実例(スパームキコート)

 

艶ありのクリア仕上げました、サイディングはモザイク色なので、外壁塗装をクリアで仕上げてサイディングのモザイクのがらを生かせました。

周囲の建物もモザイク調の住宅が多く建てられていましたので周辺環境とのバランスよく仕上がっています。

 

艶なし外壁塗装の例

ここでは、実際に弊社で施工させていただいた艶なし外壁塗装をご紹介します。

堺市 N様邸の例
ツヤ消しの実例(ガイナー日進産業)
ツヤ消しの実例(ガイナー日進産業)

ツヤ無しの塗装には、汚れにくくするには張り出している軒必要です、風雨などで直接よごれを防ぐためでもあります。

 

塗装の艶あり・艶なしの詳しい説明については「外壁塗装の艶ありと艶なしの違いと特徴を一級建築士が徹底解説」をご参照ください。

 

まとめ 外壁塗装の塗料の選び方

まとめです。今回は、外壁塗装の塗料の選び方についてご紹介しました。

外壁塗装の塗料の比較・選び方(廉価塗料・中級塗料・高級塗料)

 

■外壁塗装の選び方 5つのポイント

  • 耐候性能について:耐用年数の長さで選ぶならフッ素か無機系塗料
  • コスト性について:バランス(一回の工事費用と塗装工事の間隔)で選ぶならシリコンかラジカル塗料
  • 付加機能性について:断熱効果・遮熱効果で選ぶなら断熱塗料ガイナ
  • コスト重視について:一回の工事費用の安さで選ぶならウレタン塗料

 

外壁塗装を考えた際に、もちろん耐久性が高く高機能な塗料が良いですがそのぶん高価になるため、ご自身の方針に合わせた塗料選びが大切です。

また、塗装工事はあくまで建物の中の一部分の工事ですので、家そのものの劣化を防ぐためには外壁やその他の部分の劣化状況調査や補修などもしっかり行う必要があります。

もしもっと知りたい方がいらっしゃいましたら、「外壁塗装・塗り替え相談会」にお越しいただけたら、さらに詳しいお話をさせていただきます。ぜひご参加ご検討いただけましたら幸いです。

今回は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。