各塗料の比較>シリコン塗料

外壁塗装で現在最も主流の「シリコン塗料」について、実際のところ性能や評判がどうなのか気になっている方も多いのではないでしょうか。

シリコン塗料は外壁塗装で使用される最もポピュラーな人気塗料で、多くの外壁塗装工事で利用されており、基本的に失敗が少ない塗料です。ただし、製品種類も多く注意点も存在します。

ここでは、近年一番人気の高いシリコン塗料の特徴とメリット・デメリットをご紹介します。

 

シリコン塗料とは

各塗料の比較>シリコン塗料

シリコン塗料は、塗料の合成樹脂(※)がシリコンでできている塗料です。

現在の外壁塗装で最も主流の塗料で約30種類以上メーカーから販売されています。

10年以上前はアクリル塗料やウレタン塗料など、現在のシリコンよりも一ランク下に位置する塗料が主流でしたが、現在では、より耐久性の強いシリコン塗料の方が一般的によく使われています。

(※)合成樹脂は、人工でできた高分子有機化合物のこと

シリコン塗料の特徴

シリコン塗料は、一般的な外壁塗装においては最適な塗料の一つで、外壁塗装で失敗が少ない塗料です。

耐久性についても、比較的強度があり耐水性・耐候性(※)・防汚性があります。

ひと昔主流であったアクリル系・ウレタン系の外壁塗料と比較して、1.5倍程度の耐久力を持っており、コストパフォーマンスにも優れています。

■シリコン塗料の性能について

  • 防カビ、防藻性(微生物の汚染を防ぎます)
  • 耐久性能が高い(耐候形1種に相当する性能)
  • 透湿性能が高い(透湿性塗膜は内部の結露防止に役立ちます)
  • 幅広い適用性(種類が豊富で、旧の塗膜の上から塗装できる、密着性能を持たせることが出来る)
  • 臭気が少ない(水性~弱溶剤を使用するので、溶剤型(強溶剤)に比べて臭気が少なくてすみます)

(※)耐候性(たいこうせい)とは、塗料に含まれる分子結合が、紫外線などによって変形・変色・劣化等を起こしにくい性質のことです(耐久性能の指標の一つ)

 

シリコン塗料の耐用年数

シリコンの耐用年数は、8年〜15年ほどです。

年数に幅があるのは、シリコン塗料の中でも中級シリコン・高級シリコンなど製品のラインナップによって、各製品でシリコン含有率などの品質が異なるからです。

他の塗料と比較すると、低価格帯のウレタン塗料と、高級塗料に位置付けられるフッ素の中間に位置する塗料になります。

耐用年数 特徴
ウレタン塗料 6~8年 【安さ】
シリコン塗料 8〜15年 【人気】
ラジカル塗料(※) 12年〜15年 【価格&耐久性】
フッ素塗料 15〜20年 【耐久性】
断熱塗料ガイナ 15〜20年 【付加価値】
無機塗料 15年以上 【耐久性】+

(※)屋根塗装の場合は、屋根の方が紫外線が強いため、一般的に耐用年数は3〜5年ほど短くなります。

(関連記事)【外壁塗装の寿命は?】塗料別の耐用年数を一覧でご紹介

 

有名なシリコン塗料の製品

メーカーがシリコン系塗料は数多くの製品を出しており、30種類以上の製品があります。

耐用年数が8~10年程度の中級シリコン塗料もあれば、耐用年数12~15年ほどある高級系シリコンもリリースされています。

そのため、一口にシリコン塗料と言っても、どの製品を採用するかも重要になってきます。

下記は弊社でよく使うシリコン塗料です。

塗料名(メーカー名) 備考
ファインシリコンフレッシュ(日本ペイント) 油性2液型
1液ファインシリコンセラUV(日本ペイント) 油性1液型
オーデフレッシュSI-100III(日本ペイント) 水性1液型
クリーンマイルドシリコン(エスケー化研) 油性2液型
水性セラミシリコン(エスケー化研) 水性1液型

水性塗料・油性塗料、および1液・2液の意味と違いについては「外壁塗装における水性塗料と油性塗料の違いとメリット・デメリット」をご参照ください。
そのほかにも各塗料メーカーから多くのシリコンが販売されています。

 

■日本ペイント(シリコン塗料)

塗料メーカー名 水性・弱溶剤 塗料名前
日本ペイント 水性 パワーオーデフレッシュSi(2液性)
スーパーオーデフレッシュSi(1液性)
DANエクセル水性シリコン上塗(1液性)
オーデフレッシュSi100Ⅲ(1液性)
水性シリコンセラUV(1液性)
ハナコレクション100水性(1液性)
弱溶剤系 ピュアライドUVプロテクトクリヤー
ニッペ ファイングラシィSiクリヤー(2液性)
ニッペ 高弾性ファインシリコンフレッシュ(2液性)
ニッペ ファインシリコンフレッシュクリヤー(2液性)
ニッペ ファインシリコンフレッシュ(2液性)
ニッペ ファインシリコンフレッシュFRP貯水槽外面塗装システム(2液性)
ハナコレクション200UVファイン(2液性)
ニッペ ファインSi(2液性)
ニッペ 1液ファインシリコンセラUV(1液性)
ハナコレクション100ファイン(1液性)

■SK化研(シリコン塗料)

塗料メーカー名 水性・弱溶剤 塗料名前
エスケー化研 水性 エスケープレミアムシリコン(1液性)(※注)
水性弾性クリーンタイトSi(1液性)
水性クリーンタイトSi(1液性)
水性コンポシリコン(1液性)
水性弾性コンポシリコン(1液性)
セラミガードNEO(1液性)
SKシリコンクリヤーW(1液性)
水性セラミシリコン(1液性)
エスケー弾性プレミアムシリコン(1液性)(※注)
水性弾性クールテクトSi(1液性)
水性クールテクトSi(1液性)
SKセラミファイントップ(1液性)
水性弾性セラミシリコン(1液性)
水性弾性セラタイトSi(2液性)
水性セラタイトSi(2液性)
弱溶剤 エスケープレミアムNADシリコン(1液性)(※注)
クリーンマイルドシリコン(2液性)
一液マイルドシリコン(1液性)
クリーンSDトップ(2液性)
クールテクトSi(2液性)
クリーンエレガントップシリコン(2液性)
弾性クリーンマイルドシリコン(2液性)
クリーンマイルドシリコンCR(2液性)

 

水性塗料・油性塗料、および1液・2液の意味と違いについては「外壁塗装における水性塗料と油性塗料の違いとメリット・デメリット」をご参照ください。

(関連記事)ラジカル抑制機能を持ったシリコン塗料

(※注)プレミアムシリコンシリーズはラジカル抑制機能を持ったシリコン塗料です。特殊シリコンやラジカル塗料と呼ばれたりもします。

ラジカル塗料についての詳細は下記をご覧ください。
【ラジカル塗料とは】ラジカルの特徴とメリットデメリットを徹底解説
シリコンをしのぐラジカル系外壁塗料

 

シリコン塗料の料金は

シリコン塗料を使った塗装の施工価格の単価は「2,000〜3,000円/1㎡」程度です(製品により前後します)。

フッ素ほどの価格・性能は求めないけれど、ウレタン塗料よりも耐久性をよくしたいという方におすすめです。

塗料 施工価格
ウレタン塗料 1,800〜2,000円/1㎡
シリコン塗料 2,000〜3,000円/1㎡
ラジカル塗料 2,500〜3,500円/1㎡
フッ素塗料 4,000〜5,000円/1㎡
断熱塗料ガイナ 5,000円〜/1㎡
無機塗料 5,000円〜/1㎡

※足場設置代や補修代など除いた塗装のみの相場で記載しているため、実際の工事では+αの費用がかかります。

 

シリコン塗料のメリット・デメリット

つぎに、シリコン塗料のメリット・デメリットを改めてご説明していきます。

メリット デメリット
シリコン塗料
  • 性能と価格のバランスに優れたコストパフォーマンスが高い点
  • 多くの外壁塗装で使われている実績があることから失敗が起きにくい
  • ウレタン系、アクリル系の塗料よりコストが上がります。
  • シリコン塗料のひび割れ問題に注意する必要がある

 

シリコン塗料のメリット

シリコン塗料のメリットは、性能と価格のバランスに優れたコストパフォーマンスが高い点と、現在という点が挙げられます。

ウレタン塗料の場合は、一回の塗装工事は安価ですみますが、耐用年数が6〜8年と短いため塗装工事の頻度が多くなってしまいます。

反面、フッ素や無機塗料の高級塗料の場合は耐用年数は15年〜20年と長いですが、一回の塗装工事の費用が高くなる傾向があります。

ですので、シリコン塗料は一回の工事費用がそこそこ安価に抑えられかつ耐用年数も10年ほどで比較的長いというメリットがあります。

また、多くの種類が書く塗料メーカーから販売されている塗料なので、個々の外壁の旧塗膜に対して、シリコン製品の選択肢が多くあるのもメリットです。

シリコン塗料のメリット

  • 性能と価格のバランスに優れている(コストパフォーマンスが高い)
  • 現在多くの外壁塗装で使われている実績があり失敗が起きにくい
  • シリコン製品の選択肢が多いので、ここのお家に合わせて適切な製品選択がしやすい

 

シリコン塗料のデメリット

シリコン塗料には大きなデメリットはありませんが、あえていうと製品数が多いので製品選びを慎重にしなければならないという点です。

シリコン塗料にはメーカーから30種類以上販売されています。

各製品によってシリコン含有率が20%の製品もあれば40%の製品もあります(一般的に含有率が高い方が高耐久になります)。

このように同じシリコン製品でも、中級系のシリコンもあれば高級系のシリコンもあり、耐用年数も違うため、製品選びを間違うと、期待しているような効果・耐用年数が得られないという注意点もあります。

シリコン塗料のひび割れ問題

シリコーン塗料にはひび割れの問題があります。シリコン系の塗料に含まれているケイ素(Si)は硬度が高いので、外壁との相性によってはひび割れを起こす原因になります。

ですから、塗装工事を行う前には下塗り塗料剥離テスト(パッチテスト)を事前に行うことにより旧塗膜の相性の確認を行うことにより、ひび割れの問題も起きにくくなります。

 

ミズノライフ水野ミズノライフ水野

シリコン塗料は製品数が多いので、製品選びは重要ですが、逆に言うと旧塗膜との製品の相性を間違わなければ塗装の性能が維持できる塗料といえます。

シリコン塗料をおすすめする人

シリコン塗料のメリットとデメリットを考慮するとシリコン塗料は下記のような人におすすめです

シリコン塗料がおすすめの人

  • 一回の外壁塗装工事にコストをかけ過ぎたくないけれど、何回も工事をしたくないので耐用年数はなるべく長い方が良い(約10年に一度くらいの頻度)
  • できるだけ世の中で付録普及している・使われている実績が多い塗料が良い

 

まとめ シリコン塗料の特徴について

まとめです。今回は、近年一番人気の高いシリコン塗料の特徴とメリット・デメリットをご紹介しました。

シリコン塗料は外壁塗装で使用される最もポピュラーな人気塗料で、多くの外壁塗装工事で利用されています。

導入例も多く基本的に失敗しにくい塗料ですが、製品選びには注意が必要です。

弊社も大阪を中心にシリコン塗装をしております。

塗料選びで疑問点・ご相談などございましたら「外壁塗装・塗り替え相談会」も開催しておりますので、大阪で外壁塗装を考えておられましたら、是非ご検討いただければ幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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